ナースなら共感できる!夜勤あるある
新人さんが夜勤に入る時期は、病院によって違うと思いますが、私は入職したその月に夜勤に入りました。
実際に夜勤に入ってみると、「こんなことあるの?」「びっくりした」なんてことも多く起こりました。先輩に伝えると、「そんなこと日常茶飯事よ」と冷静沈着に教えてくれましたが、当時の私にとってはとても新鮮だったのです。
新人ナースさんは、あらかじめ、「夜勤ではこんなことが起こるんだ!」とわかっているだけで、心構えができると思います。そこで、今回は夜勤あるあるをまとめてみます。
・初夜勤前の新人ナースさんは、心構えのために
・既に夜勤経験が豊富なナースさんは、あるあるネタを楽しむ気持ちで
読んで頂けたら嬉しいです。
1 眠っていると思った患者さんがガバッと起き上がる
夜間は、基本1時間おきに、患者さんが入眠しているか、巡視をします。
中にはすごく静かに寝息を立てずに眠っている患者さんのさんもいて、その時は胸元にライトを当てて胸郭の動きを見たり、口元に耳を当てたりして呼吸をしているか確認をします。
そんな観察をしている時にガバっと起きられた時には、私たちが声を上げて驚いてしまうことがあります。
2 起こさないように心がけているが、輸液ポンプ音で起こしてしまう
夜中に輸液の交換や残量チェックで輸液ポンプを触ることは必須だと思います。
輸液ポンプを触ると、もちろん「ピッピッ」と音が鳴ります。あれだけ巡視で患者さんを
起こさないように足音、物音立てず忍者のように働いていたのに輸液ポンプ音だけは
どう頑張っても鳴ってしまいます。
結構耳に響く甲高い音なので、眠っていた患者さんを「何だ、朝か?」と起こしてしまうこともあるので、毎回申し訳ない気持ちになります。
3 患者さんが私服に着替えてベッドサイドで端坐位になり、家族を待っている
真夜中に、帰り支度をしてベッドに腰掛けている患者さんもいます。
「そろそろ娘が迎えに来ると思って待っているよ」などと話してくるので、現状を伝えて、寝巻きに着替えて横になってもらいます。
難しければ、無理に着替えはせずに、ナースステーションでお話を聞いたりして、眠たくなってきたころに自室に戻りゆっくり朝まで休んでもらいます。
4 歩いてはいけない患者さんが歩いていてニコッとお辞儀をする
時々「こんばんは」と廊下ですれ違って挨拶をしてくれる患者さんがいます。
しかし、時に違和感を覚えるのです。そう、今すれ違った患者さんは、体幹拘束をしていないといけない人なのです。
ベッドを見に行くと、体幹拘束をすり抜けた後があります。廊下ですれ違う患者さんには要注意です。
5 ベッドに不在
消灯時間になってもベッドに居ない患者さん。若い患者さんは院内のコンビニに行っていたりすることも多いです。受付フロアで新聞を読んでいました、なんてこともあります。消灯時間や消灯後などの居てほしい時間に患者さんの姿がないと不安になりますよね。
6 食事制限のある患者さんが何かを食べている
深夜の部屋からバリバリと音が聞こえる。
暗闇の部屋でおばあちゃんが、お煎餅を食べているところを発見。
「お腹が空いてしまって、あなたも食べる?」とにっこり。その笑顔をされると見逃したくなります。
しかし、糖尿病の患者さん。「日中はお煎餅なかったけど、どうしてあるのか」と聞くと、夕方に来たご家族からの差し入れだったようです。
話を聞き、治療中のためお煎餅は食べられない事を伝えて、預からせてもらいました。翌日に面会に来られたご家族にも再度食事制限の事を伝えました。
7 イヤホンがテレビから外れていて音漏れしている
消灯後の部屋から笑い声が聞こえて来る時があります。確認しに行くと、耳にイヤホン
を付けテレビを見ていたのかそのまま眠ってしまっている患者さん。
そしてイヤホンがテレビから外れていて音漏れしていました。テレビの電源を切り、イヤホンも外してあげたいと思いますが、外している時に起こしてしまいそうなので、そっとテレビだけ消して立ち去ります。
8 抜いてはいけない管が抜けて落ちている
臥床しているけれど、静かに起きている患者さんもいます。「夜の勤務お疲れ様です」
と挨拶までしてくれたりもします。
でも何だか違和感があり、やけに顔がすっきりしているな、なんて思っていたら、鼻の管が入っていない、よくよく周囲を探すとベッド下に落ちていることもよくあります。
鼻の管や点滴ならまだ良いですが、術後ドレーンだったら、それはもう大変です。
9 霊感のあるスタッフが「今、通りましたよね」と恐怖の発言
各病棟に一人は霊感を持っているスタッフがいるものです。
一緒に夜勤をしている時に「今、通りましたよね」「また見えてしまいました」なんて言われると、言われた側が凍りつきます。
見える方もなかなか夜勤は辛いようで、明らかに体力が奪われてる様子だったりします。私は見えない体質で良かった、と心から思うのです。
このように、夜勤をしていると様々なことが起こります。先輩たちも初めは驚いていたと思いますが、何回も夜勤をやるうちに慣れてしまうのです。感覚麻痺みたいなものかもしれません。