【看護師の実際の業務内容】精神科ナースの1日
基本情報
・経験年数:2年目
・性別:女性
・勤務地:秋田県
病院データ
・1次救急
・専門病院
・急性期精神科病棟
病棟の雰囲気
急性期病棟なので、自傷他害のリスクのある患者さんが多いです。病棟は閉鎖病棟なので職員全員が鍵を持っていて、エレベーターも暗証番号式、病棟内でハサミや紐類は所持できません。
ナースは男性が多く、必ずその日のそれぞれの勤務帯で男性がいます。夜間は男女でペアを組み、2人ペアで仕事と休憩をします。
医師はその人によって違いますが、患者さんの話をよく聞く医師と明らかに聞いてないなという医師がいます。入院などをとってると、あらかじめ頓服として不安時や不眠時を処方してくれる医師には本当に助けられます。
1日のスケジュール
8:15 | ・始業前に患者さんに声をかけ健康体操 |
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8:30 | ・始業 ・申し送り |
9:00 | ・検温 ・オムツ交換 ・隔離室の記録引き継ぎ ・作業療法者の見送り |
9:30 | ・点滴、ミキシング ・処置 |
10:00 | ・ラウンド ・各部屋に水分補給声掛け |
11:00 | ・血糖測定、インスリン ・内服準備 |
11:30 | ・昼食配膳 (患者さんをホールへ誘導) ・経管栄養実施 ・食事の様子を観察、食事量の確認 ・食べ終わった人へ内服介助 |
12:00 | ・テーブルと床拭き ・夜間の内服セット ・点滴や経管栄養の確認 ・食事量を入力 ・隔離室の下膳 ・歯磨きの誘導 ・記録 |
12:30 | ・交代で休憩へ |
13:30 | ・滅菌物をオートクレーブへ ・モニターや吸引器などの機械類点検 ・薬剤の在庫数点検 ・インスリン点検 ・点滴、経管栄養の確認 |
14:00 | ・検査介助、診察介助 |
15:00 | ・水分補給援助 |
16:00 | ・本日分の処方箋を薬局に確認 ・夜勤者へ申し送り |
16:30 | ・記録 ・夜勤者の仕事を手伝う |
17:00 | ・早ご飯の患者さんをホールへ誘導 (食事が来たら配膳) ・終業 |
※あとは適宜患者さんとコミュニケーションの時間をとって関わるという感じです。
関わりが多い他の職種
主に関わるのは、医療相談室の方と医師です。
精神科に向いていると思う人
・自分をしっかり持っていながらも思いやりのある人
・様々な科の知識がある人
だと思います。
働いて身につく技術・能力
コミュニケーション、認知症の方への対応、激しく抵抗する方へのルート確保、精神科と関連する他の科の疾患への対応などが身につくと思います。
働いていて良かったこと・嬉しかったこと
患者さんに「ありがとう」と言われたり、入院をとった患者さんが元気に退院していったりすると嬉しいです。
働いていて辛かったこと
気持ちが患者さんに引っ張られてしまって不安定になったり、精神的な疾患で来てる方が多いので突発的に出た言葉や行動(暴力など)で傷ついたりすることが多かったです。
思い出に残っているエピソード
入院中よく話した患者さんが退院して、外来で会った時に生き生きとした顔で歩いてた事がとっても嬉しかったです。
各勤務にナースマンがいるようにしているのは、急性期の精神科の特徴とも言えるかもしれません。
以前、私自身も精神科で働いていましたが、気持ちが患者さんに引っ張られてしまったり、暴力を振るわれたりしたことがありました。精神科で働く看護師であれば、同じように経験された人が多いのではないかと思います。患者さんのメンタルケアだけでなく、自分自身の心もしっかりケアしていくことが大事ですよね。
そんな辛い経験もありましたが、長く入院していた患者さんが退院し、生き生きと生活されている姿を見れた時は最高に嬉しい気持ちになれますよね。