2020/08/23  2020/08/23

コラム

知られざる看護師の生活・実態を公開!

 

はじめに

毎日ミスの許されない環境で働いている白衣の戦士こと、看護師。周りの知人たちからは「看護師って本当にすごいね、尊敬するよ」と、憧れや尊敬の目で見られることも少なくありません。

しかし、私たち看護師の本当の実態を、みなさんはあまりご存知ではないかもしれません・・・。

今回は、看護師の知られざる実態を紹介していきたいと思います。実態を知った上でどう思われるかは不明ですが、「そうだったの?ちょっと笑える!」なんて思ってもらえたら嬉しいです。

看護師の実態を知りたい方

「看護師だって人間なんです」と言いたい看護師の方

など、是非読んで見てください。

1 ロキソニンに頼っています

頭痛、腰痛、生理痛、あらゆる痛みがあったとしても、その痛みに耐えながら仕事をしています。出勤前から痛みがあっても、シフト制の仕事のため休むことは難しい現状があります。

痛みがある時に限って、病棟中を駆け回ったり、患者さんの移乗やシャワー浴など身体に負担がかることが続いたりするものです。

そんな時に頼りになるのが、痛みの万能薬と言っていいほどの”ロキソニン”。看護師の大多数が携帯しているほどの薬です。

私たち看護師にとってロキソニンは、辛い時に助けてくれる、寄り添ってくれる恋人のような存在と言えるでしょう。

2 休日は看護師モードOFF

命に関わる現場で仕事をしているため、常に気を張っていなければなりません。そのため、自宅に戻ったら一気に緊張がとけ、そのままベッドに倒れ込むことも。

休日まで気を張っていたら、アドレナリンが出すぎて身体がおかしくなってしまいます。

大抵の看護師は休日になると、身体を休めるために完全に看護師モードをオフにします。仕事の時のキリッとした印象から、のほほ〜んとしたやわらかい印象に変わります。

そんな休日ののほほ~んとした姿を見ている友人たちからは、「ねぇ、本当に看護師なの?」と言われる時もあるほどです。

休日は気の抜けた人でいますので、予めご了承ください。

3 注射をするのは得意!されるのは苦手

毎日仕事で何人もの患者さんに注射をしています。患者さんに注射をする時は、「大丈夫ですよ、すぐに終わりますから」と余裕のある声かけをしている看護師。

しかし、自分たちが注射をされる側になった途端に「注射するのを見てられないので、早く取ってください」と、かなり弱気になることも。針先を見るのですら無理!と話す看護師もいるほどです。

病院で定期的にある健康診断の採血では、基本スタッフ同士で行っています。採血業務に早く慣れてもらう意味でも、新人看護師に担当してもらうことが多く、私も新人の時はよく担当していました。

ある時、怖い先輩に、「採血をさせていただきます」と伝えた瞬間、先輩は「ごめん、採血苦手なの。だから後はよろしくね。」と話した直後、顔を伏せられました。

私は「え!あのみんなから怖いと言われている先輩が、こんなにか弱いキャラになるなんて・・・」と驚きましたが、そこで親近感が湧いたのを覚えています。

ちなみに私は採血するのも、されるのもどちらも好きです。でも、どちらかというと、する側が良いです。

4 薬は味噌汁・コーヒーで流し込む

基本、患者さんには「お薬を飲む時は、お水で飲みましょう」と指導をしています。それはもちろん薬の効果などに関係するといった理由からです。

しかし、看護師は患者さんのことに関してはしっかりと指導しますが、自分のこととなると「飲めれば何でもいい・・・」と、そばにある味噌汁やコーヒーで流し込んでしまうものです。

お昼の休憩時間が10分しか取れない時は、まずご飯を掻き込み、食後に薬を飲む場合はその場にある味噌汁で飲みほしてしまうのです。もちろん、薬と禁忌な飲み物に関しては十分に気をつけています。

私もよく、味噌汁やコーヒーで薬を飲みます・・・。そんな時もある。

5 コミュ力高いが、実は人付き合いが苦手

一般の人から見れば看護師は、コミュニケーション上手と思われているでしょう。実際の仕事でも、アナムネや患者さんとのコミュニケーションを上手にとっている看護師。

しかし、意外にも、実は人付き合いが苦手な人もいます。「仕事だから頑張ってやってます」「実は人見知りなんです」「話すのが苦手」など、プライベートではあまり人と会うことはせずに、一人の時間を楽しむなんて方も多くみられます。

人付き合いが苦手な中、みなさん本当によくコミュニケーションを頑張っていると思います。プロ意識ですね。

6 自分は高熱あるけど、解熱剤で乗り切る

急に高熱が出たときなどは、勤務交代や休みを取るのが難しいのが現実です。特に急な夜勤の交代は、シフトの関係上交代できるスタッフを見つけるのが大変になります。

もちろん、感染の可能性がある場合は、その旨を伝えて勤務交代を申し立てします。しかし、何とか勤務が出来るように、坐薬か内服薬の解熱剤を使用し勤務につく人は多いです。

患者さんには「体温37.5℃ありますが、大丈夫ですか?」と聞きますが、実は自分は38℃以上ある場合も。看護師なのに体調を崩すの?という方々も中にはいますが、私たちも人間なので一般の方と同じように風邪を引いたり、メンタルを崩したりもします。

看護師も人間。ふつうに風邪を引きます。インフルエンザにもなります。

7 メイクはマスクで隠れない部分のみ

基本、病院内ではマスクをつけて働いています。

患者さんから見ると、フルメイクをして働いているように見えるかもしれませんが、眉と目元だけメイクしているだけの時もあります。

マスクをつけると顔の半分以上が隠れるので、見えないところはメイクせず、見えるところだけメイクするのが看護師の世界ではむしろ主流。特に夜勤のときは、メイクをしない看護師も多いです。

マスクは本当に必需品。マスクをするのに慣れすぎて、していない時は顔が全部公開されるので恥ずかしくなるときもあります。笑

8 食事は掻き込み5分チャージ

患者さんには、「一口の量は多すぎず、よく噛んで食べましょう」と食事指導をする看護師。

しかし、自分の場合になると、仕事と仕事の合間の短い時間で食べることがほとんど。そのため、急いで食事を掻きこみ、5分で食事を終わらせ歯磨きをして仕事に戻るなんて日常茶飯事です。

自分でも、こんな短時間で食事を済ませてよく窒息しないなあと思う時があります。

本当は、ゆっくり噛んで美味しく味わって食べたいです。

おわりに

この記事を読んで、「看護師ってそうなんだ。」と思ってもらえたでしょうか。看護師をより身近な存在に感じてもらえたら幸いです。

そして今回、看護師の実態について色々と書きましたが、当然、中にはプライベートもきちんとされている看護師の方もいらっしゃいます。誤解が生じてしまわないよう、何卒よろしくお願いいたします。