【看護師の実際の業務内容】デイサービス単発ナースの1日
基本情報
・経験年数:10年目
・性別:女性
・勤務地:東京都
施設データ
・デイサービス(通所介護)
・単発
デイサービスの雰囲気
利用者は
・65歳以上の要介護認定をお持ちの方で、要支援1~2、要介護1~5の方
・40歳以上~64歳以下の特定疾患の方
です。
ADLは、自宅で生活できる自立~軽介助レベルなので、比較的元気な高齢者たちが集まる場です。それも要因となり、雰囲気は明るいです。
1日のスケジュール
8:45 | ・出勤 ※私は始業開始15分前には事業所に着くように出勤していました。 |
---|---|
9:00 | ・情報収集 ※わからないことは、その都度常勤スタッフに確認します。 |
9:15 | ・利用者さん到着 ・到着した順に、手洗い誘導 ・バイタルサイン測定・端末入力 ・本日入浴ができるか判断 |
10:00 | ・入浴介助 ※入浴介助と着替えは介護士が担当 ・入浴後のバイタルサイン測定・端末入力 ・入浴後、処置がある方の対応 ・水分補給 |
11:00 | ・内服薬の確認 (利用者さんが持参された内服薬の確認を常勤看護師とダブルチェックする) |
11:45 | ・昼食・配膳 ・食前薬の内服確認・介助 ・インスリンの値を確認し投与 ・食事介助・見守り ・食後薬の内服確認、介助 ・下膳 |
12:30 | ・休憩(1時間) |
13:30 | ・レクレーション ・介護士のサポート ・利用者さんとコミュニケーション |
15:00 | ・おやつ・水分補給 ・昼食と同様におやつの配膳・下膳 |
16:30 | ・利用者さんの送迎補助 |
17:00 | ・退勤 ・着替えを済まし、スタッフに挨拶をして退勤する |
仕事内容
バイタルサインチェック
主に来所時と入浴後の2回、血圧・脈拍・体温測定をします。また、必要時にSPO2測定をします。
処置
処置を行うのは入浴後になります。処置内容としては、軟膏塗布、湿布貼用、褥瘡処置、胃瘻処置などがあります。
食事の配膳
配り間違いに注意を払います。
食事介助
嚥下状態を見ながら食事介助を行います。気になる人がいれば、常勤の看護師に確認をします。
服薬介助
持参された内服薬を常勤看護師と共にダブルチェックします。
介護スタッフのお手伝い
レクレーション会場のセッティング、利用者さんの声掛け・誘導を介護士の指示の下行います。
レクレーションの見守り
レクレーションに参加している利用者さんの状態を確認します。体調が悪そうな方がいれば、声をかけスタッフに相談します。
記録
スタッフに記録をお願いされた場合に行います。基本的には、バイタルサインのみ入力することが多いです。
関わりが多い他の職種
看護師
家庭を持つ主婦が多い印象です。お母さんタイプ、おせっかいなタイプ、放置型タイプ、の3パターンの方がいます。
介護士
コミュニケーションをとってくれるタイプと、黙々と自分の仕事をするタイプの方が多いです。入浴介助中の権力は圧倒的です。
生活相談員
基本穏やかで、一番話しやすいです。
デイサービスに向いていると思う人
・「高齢者の方と関わりたい人」
・「コミュニケーションをとるのが好きな人」
・「医療処置に自信がない人」
・「介護士の指示を素直に聞けてサポートできる人」
働いて身につく技術・能力
コミュニケーション技術
働いていて良かったこと・嬉しかったこと
利用者さんの自立した生活を支援することができること。
レクリエーション参加時の利用者さんはニコニコとしていて、見ているだけで嬉しくなります。
働いていて辛かったこと
入浴時間は介護士メインとなるため、看護師は介護士のサポートに回らなくてはいけません。
上から目線の介護士に「早く処置してください。処置の方法わからないんですか?」などと言われて悲しくなったことがありました。
デイサービスの単発で上手く働くポイント
「介護士の仕事を率先して手伝うこと」だと思います。
介護士は入浴介助からレクレーションを担当するなど、看護師よりも業務が多いです。
看護師が「自分の仕事ではないから」と言って何もしないと、介護士からは「気が利かないバイトの人」と思われてしまいます。
その日限りのバイトでも、一生懸命にサポートしたいという気持ちが強い人は上手く1日を過ごせている傾向にあります。