2020/06/20  2020/06/25

体験談

看護実習中にナースに言われて辛かった言葉10選

はじめに

看護学生時に行う看護実習を一言で表すと”過酷”です。

実習中は慣れない環境で疲労困憊し、実習が終わってからも膨大な課題を終わらせなければなりません。そのため、看護学生は睡眠時間を削って実習期間を乗り切っているのです。

現役のナースたちに聞いても「病院実習なんて二度としたくない」「実習中にナースからひどい言葉を言われた」など、実習に対して辛い経験をしたと答える方が大勢います。

誰しも一度は、実習中にメンタルを崩壊した経験があるのではないでしょうか。そんな実習期間中に、ナースに言われて辛かった言葉を紹介していきます。

1 「で?だから?」

学生は、毎日受け持ち患者さんの行動計画表を立案します。そして、本日行うケアやその理由などを担当ナースに説明するのですが、説明したときに「で?だから?」と言われたことがありました。

学生の間で”怖い”と有名だったナースだったので、その言葉を聞いた時はフリーズしてしまいました。あの時は何故あの言葉を言われたのか理由はわかりませんでしたが、今振り返ると、ケアを行おうとしていた時間が検査後になるので患者さんに体力を使わせてしまうのがいけなかったのかな…と思ったりもします。

モヤモヤをその時に確認すればいいのですが、ナースの「で?だから?」の言葉に迫力負けして何も言えませんでした。

2 「え、なに?聞こえない。」

学生時代は、自分に自信を持てないでいたので、報告する時に声が自然と小さくなっていました。

そんなある日、受け持ち患者さんの洗髪を指導者に見てもらいながらベッド上で行いました。洗髪終了後に患者さんから「久しぶりに髪を洗えてさっぱりしたよ。」と言われました。私も洗髪を行って良かったなと思って後片付けを済まし、指導者と共にナースステーションに戻りました。

私は「洗髪するのに予定していた時間を少しオーバーしてしまいました。」と指導者に伝えると、報告した声が小さかったのか「え、なに?聞こえない。」と冷たく言われてしました。慌てて報告し直しましたが、指導者は聞いているのかわかりませんでした。ただの報告だけだったからいけなかったのでしょうか…。それにしても雪女なの?と思うくらい冷たかった。

3 「ねえ、そこ邪魔!」

午後のバイタルサインの報告をするために、ナースステーションで担当ナースを待っていました。数分待っても担当者が現れないので、情報収集をして待つことにしました。

そこに一人のナースがナースステーションに戻ってきて私を見た瞬間に「ねぇ、そこ邪魔!」と一言。思わず「すみません。」と謝罪して、邪魔にならないと思われる場所に移動しました。

しかし、また移動した場所が悪かったのか先ほど注意されたナースの行き先を塞いでしまったのです。2回目は言葉では言われませんでしたが、目で瞬殺されました。学生にとってナースステーションでの居場所探しは本当に大変です。かなり隅っこにいたので邪魔じゃなかったと思うのですが…。

4 「私、いま忙しいんだけど…」

学生時代に一番苦労したのが、報告をするタイミングでした。

担当教員からは、ナースが1人でパソコンに向かっている時や記録をしている時に報告すると良いですよとアドバイスをもらっていたので、そのタイミングを狙って報告しました。「○○さん(ナースの名前)、今お時間よろしいでしょうか?」と報告してもいい時間帯なのか確認してみると、「私、いま忙しいんだけど…」と言われました。

あれ、記録していたけどタイミング悪かったのかな…と反省しました。しかし、その直後そのナースの横に別のスタッフが座り世間話を普通に始めました。ムムム…全然忙しくないじゃん!学生嫌いか何かでしょうか。

5 「報告遅くない?」

忙しいナースに、どのタイミングで声をかけたらいいか自分の中で悩み、もじもじしているうちに「報告遅くない?」と言われてしまうこともありました。

学生側もナースに気を遣っていますが、その気持ちを汲み取ってくれない人もいました。さらに、実習中に一度でも「報告遅い!」と突っ込まれてしまうと、その言葉がトラウマとなってしまい、報告に苦手意識を持ってしまう学生が増えていくので、悪循環です。

報告をしていいタイミングを額かどこかに書いておいてくれたら学生は助かるのに、と妄想することも多々ありました。

6 「なんで看護師を目指したの?」

実習メンバーの一人が、毎日の実習疲れで、5分遅刻してしまったことがありました。合流したのは、学生がナースステーションで一列に並んで挨拶をするタイミングの時でした。

遅刻してしまった学生は、朝から顔色が悪く明らかに寝不足のような表情をしていました。遅刻してしまったことに対して教員と指導者に報告していましたが、指導者からは「遅刻するような人が、なんで看護師を目指したの?」と言われていました。

たしかに実習させてもらっている立場からすると、遅刻はしてはならないことです。しかし、そのような言葉は一生心に残ります。

7 「情報収集ができていない」

実習期間中に受け持ちだった患者さんが退院する場合もあります。受け持ちの患者さんが退院した場合は、他の学生の患者さんを一緒に受け持たせてもらうか、もしくは新しい患者さんを受け持つかのどちらかになります。

教員と指導者で話し合い、実習期間が半分あるため、新しい患者さんを受け持つことになりました。そこで、今日の残りの時間で新規の患者さんの情報収集をすることに徹底しました。

しかし、短い時間では欲しい情報が取りきれず、その少ない情報でアセスメントをして明日の行動計画を立てることになりました。翌日、夜な夜な考えた行動計画を指導者に発表していると「情報収集が出来ていない」と言われました。

明らかに行動計画に個別性がなかったのでしょう。それは私も薄々と感じていましたが、あの短い時間でまとめるには限界がありました。今思えば、アセスメントも薄かったんだろうな。あの時は悔しい気持ちでいっぱいでした。

8 「今まで何の観察してたの?」

急性期の実習は、看護展開が早いので行動計画を立てるのが大変でした。

毎日、患者さんのバイタルサイン、言動、検査数値などからアセスメントしていくのですが、学生の頭ではかなりパニックになります。そんな急性期の実習期間中に、疲れすぎてアセスメントを深くできなかった日が一日だけありました。

その日に行動計画を指導者に発表すると、「昨日とか今まで何の観察をしてたの?アセスメントするには、観察項目が少なすぎる」とズバッと痛いところを突かれてしまいました。深くアセスメントできなかったのは自分でもわかっているので「すみません」と謝罪をして、実習時間中にアセスメントをし直したことがありました。

9 「歩く時はフロアの端を歩いて!」

学生が病院内を移動する時は、小学生の一斉登校のように縦一列に並びます。そして、患者さんやスタッフの邪魔にならないようにフロアの端を歩くように指導されています。

いつの日か実習が終了し、実習病棟から学生控室に移動している時に「歩く時はフロアの端を歩いて!」と一人のナースに言われました。その場にいた学生全員が、めちゃくちゃ端を歩いているのはわかっていましたが「すみません」と話し、さらに端という端を歩いて移動しました。左肩が壁に擦れるくらい端を歩きました。

控室に戻ってからは、そのナースの話題で持ちきりに。そのナースは夜勤でイライラしていたため、学生にその苛立ちをぶつけたかったというアセスメントをみんなでした事を覚えています。

10 「記録するより患者さんとコミュニケーションを取って」

受け持ちの患者さんとは、ケアをする時間以外にも、ベッド横の椅子に腰を掛けて出来る限りコミュニケーションをとっていました。

患者さんが「少し眠たくなったので1時間くらい休ませてもらうね」と話されたので、患者さんのそばを離れ、学生の控え室で記録を書くことにしました。

しかし、控室に来て5分も経たないうちに、指導者が現れ、私に向かって「記録するより患者さんとコミュニケーションを取って」と言ってすぐに過ぎ去っていきました。

私は状況報告をするタイミングも与えられず、どうしたらいいか悩んでしまいました。悩んだ結果、教員に事情を説明しました。教員と共に指導者に状況報告をすると「そうだったんですか。それなら記録していてもいいですよ」と先程とは全く違う態度の指導者がいました。

学生が一人でいる時と、教員と一緒の時の場合であんなに態度が変わるなんて…!学生の私の意見も聞いてほしかったなあと思うのです。

おわりに

以上が看護学生時代の実習期間中にナースから言われて辛かった言葉です。

学生を卒業して十数年経ちますが、あの時に負った心の傷は今でも消えていません。今実習に来ている学生たちは、今後活躍するナースたちです。私たちはナースの先輩として、尊敬される存在でいるためにも、一つひとつの言葉選びには慎重になりたいですね。

一番大事なのは、自分が学生時代に辛い経験をしたことを今の学生にはしないことです。