【看護師の実際の業務内容】緩和ケア病棟ナースの1日
基本情報
・経験年数:7年目
・性別:女性
・勤務地:兵庫県
病院データ
・二次救急
・総合病院
・緩和ケア病棟
病棟の雰囲気
救急や外科等に比べると看護師、医師含めて穏やかな雰囲気のスタッフが多い
1日のスケジュール
8:45 | ・始業 ・申し送り ・ミニカンファレンス |
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9:15 | ・点滴 ・麻薬等準備 |
9:30 | ・検温 ・保清等ケア |
11:30~13:30 | ・交代で1時間ずつ休憩 |
14:15 | ・ケア、カルテ記入等 月2 回ボランティアによるアロママッサージ 月2回音楽療法士によるコンサート 月1回ドッグセラピー |
15:30 | ・メンバーナースからリーダーナースへ申し送り |
16:30 | ・リーダーナースから夜勤者へ申し送り |
16:50 | ・終業 (PHSと麻薬金庫の鍵を夜勤者に渡す) |
関わりが多い他の職種
緩和ケア病棟に特徴的なのは、臨床心理士、ボランティア、宗教家(チャプレン、僧侶)だと思います。
緩和ケアに向いていると思う人
本気で緩和ケアをやりたいという気持ちがある人が向いている人だと思います。
加えるなら、
・「我が強くなりすぎない人」
・「判断力、決断力のある人」
・「患者さん、ご家族、スタッフをバランスよく大切にできる人」
でしょうか…
働いて身につく技術・能力
トータルで患者さんを看る力(身体的、精神的、社会的、スピリチュアル的)、人間観察力が身につきます。また、モニターは使用しないので、五感、六感が研ぎ澄まされる感じがします。
また、緩和ケアに来て何かが身につくのとは逆に、趣味や特技を緩和ケアに活かしている人は多いかもしれません。例えば、楽器演奏や写真、パン作り等です。
働いていて良かったこと・嬉しかったこと
一般病棟に比べると、患者さんやそのご家族との関わりは深くなるので、患者対看護師というよりは、人対人。その関わりの中で、人として成長させてもらえますし、成長した自分がまたケアにも活きていきます。それは本当にありがたいですし、喜びでもあります。
患者さんと”死”について話す機会もよくありますが、「先に行ってるからあちらの世界でもまた会ってくれる?」「私の最後の看護師さんが○○さんでよかった。今まで人生ハズレばかりだったけど、最後は大アタリだった」と言われた時は嬉しかったです。
働いていて辛かったこと
自分の知識や技術の未熟さに悔しかったり申し訳なかったりすることはあります。緩和ケアという性質上、患者さんとの別れを繰り返しますので、寂しいな~とも思います。
辛かったと表現するなら…人として尊敬できない人と一緒に働いていた時は辛かったです。
あとは、同じナースから「緩和ケア病棟は患者さん少ないから楽」と誤解されているのも辛いですね。