2020/10/02  2020/10/02

コラム

ACLSプロバイダーとは?資格取得の方法は?

みなさんは、ACLSプロバイダーという資格をご存知ですか?

BLSプロバイダーの資格と比べると、より高度な救命処置を学んだ人が持つことができる資格になります。

今回も、以前BLS編で話をしてくれたムロくんにお願いをして来てもらいました。

ムロです。ACLSプロバイダーの資格も持っています。今回もよろしくお願いします。

ACLSプロバイダーについて知りたい人

BLSプロバイダーは持っていて、今後ACLSプロバイダーの資格取得を検討されている方

スキルアップに興味のある方

は、是非読んでみてください。

※この記事では、日本ACLS協会の”ACLSプロバイダーコース2日間”を紹介していきます。日本ACLS協会以外の実施団体の中には、ACLSプロバイダーコースを1日(休憩を含み約12時間)で行っている場所もあるそうです。仕事が忙しい方、1日で集中して取りたい方など、ご自身に合ったトレーニングサイトを探してみましょう。

ACLSプロバイダーとは

ACLSとは、Advanced Cardiovascular Life Supportの略称で二次心肺蘇生法のことになります。一般的に二次救命処置とも呼ばれます。

AHA-ACLSプロバイダーコースは、成人の「救命の連鎖」の最後の2つ、二次救命処置から自己心拍再開後のケアの導入までをカバーした高度な救命処置を学ぶトレーニングです。

※日本医療教授システム学会より引用

ACLSプロバイダーの役割

心肺停止やその他の心血管エマージェンシーの処置を指揮していく。

受講対象

・医療従事者(医師、看護師、救命士など医療国家試験有資格者)
・医療系学生(医学生、看護学生、歯学生等)
・その他医療関係者

下記いずれかの資格保有が必須

・AHA BLSプロバイダー/インストラクター資格保有者(有効期限)
・AHA ACLSプロバイダー/インストラクター資格保有者(期限不問)

※母体であるアメリカ心臓協会AHAの方針では、BLSプロバイダー資格や受講歴は必須というわけではありません。各実施団体のトレーニングセンターやトレーニングサイトに予め確認しておきましょう。

私が受講した時の参加者は、救外や心外の看護師が多くいた印象でした。私の周りにいた人がたまたまそうだったのかもしれませんが・・・。

ACLSプロバイダーになるには

準備するもの

トレーニング用ポケットマスク(成人)

「マウスピース部を取り外しできるタイプ且つ一方向弁つき」のもの

ACLSプロバイダー マニュアル AHAガイドライン 2015準拠、シナジー

ACLSプロバイダーコースでは、事前にオンライン上でのプレテストを行う必要があり、7割以上の正答率が求められます。予想以上に難しいので、予習は余裕を持ってやっていきましょう。

受講場所

全国各地にトレーニングサイトがあります。

ご自身が行きやすいトレーニングサイトを選ぶのがいいと思います。

コースのスケジュール

日本ACLS協会のACLSプロバイダーコースの時間割一例(2日間)になります。

        1日目の時間割
9:00

・はじめの挨拶
・注意事項、コース紹介

午前
(9:30-12:45)
・急性冠症候群
・急性期脳卒中
・質の高いBLS
・気道確保
昼休憩
(12:45-13:45)
    昼食
午後
(13:45-17:00)
・チームダイナミクスとメガコード
・テクノロジーの確認
・血管確保
・心停止
・死への対応
17:00 終了

 

続いて2日目です。

       2日目の時間割
9:00

 受付

午前
(9:00-12:50)
・徐脈
・頻脈
(安定性頻拍・不安定性頻拍)
・心拍再開直後の治療
昼休憩
(12:50-13:50)
    昼食
午後
(13:50-17:50)
・メガコード実習
・メガコードテスト
・筆記試験
・試験結果発表・修了式
17:50 終了

 

頭と身体をフルに使う2日間なので、修了式が終わる頃にはグッタリしている人が多かったです。

それと同時に、2日間やり遂げたことに大きな達成感と自信を持つことができました。

ACLSプロバイダーコースは除細動器の使用方法やチームダイナミクスによる連携、心拍再開後の身体評価なども実技として盛り込まれています。

「それ看護師が・・・?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、医療従事者として非常に重要となるスキルが盛り込まれています。また、BLSプロバイダーコースとは違い、波形判断(VF、PVT、PEA、Asystole等)も必要になってきますが、病院で働く上でそれらの重篤な波形を理解することは必須と言ってもいいでしょう。

資格を取るのに必要な日数

2日間(16時間程度)

資格を取るのに必要な費用

 資格取得にかかる費用
受講料   38,980円 
マスク      1,600円
教材      7,700円
合計   48,280円

 

※上記のポケットマスクの費用は、ACLS協会で購入した場合です。

BLSプロバイダーを受講した方であれば、その時に使用したマスクを持っていけば費用はかかりません。

更新の必要性

合格すると2年間有効のAHA公式ACLSプロバイダー「ACLS Provider」認定カードが発行されます。

更新するには、ACLSプロバイダーコースを再受講、ACLSリニューアルコースの受講、ACLS EPコースの受講の3通りの方法があります。

ACLSリニューアルコースとACLS EPコースの受講は、知識の確認と復習をする1日で終わるショートコースになっています。もう一度じっくり勉強してみたい方は、再度ACLSプロバイダーコース(フルコース)を再受講するのがいいかも。

資格取得後の待遇

特に病院で手当が出るなどはありません。一部の私立病院では給与に反映されるところもあるそうです。

まとめ

ACLSプロバイダーへの道は、2日間の日数と、48,280円程の費用がかかる。

認定カードの有効期限は2年間。更新するには、フルコースとショートコースから選択することができる。

ACLSプロバイダーは、働く場所を問わず役に立つ資格だと思います。ぜひ、みなさん取得しましょう!

ムロくん、BLS編に続き、今回もたくさん教えてくれてありがとうございました。また、是非来てください。

そして小児領域になりますが、急変予防アセスメントを学ぶPEARS、PALSプロバイダーコースもありますので、興味のある方は是非調べてみてください。