2020/07/25  2020/07/26

コラム

「専門看護師」と「認定看護師」2つの資格の違いを解説!

はじめに

専門看護師と認定看護師についての詳細は、それぞれ以下の記事で紹介しましたが、ここでは専門看護師と認定看護師の具体的な違いについて比較していきましょう。

専門看護師(CNS)とは?
認定看護師(CN)とは?

 

両者を比較することで、違いが理解でき、自分はどちらのほうが合っているかわかってくると思います。

専門看護師になりたいと考えている人

認定看護師になりたいと考えている人

「専門看護師と認定看護師の違いが知りたい」と思っている方

は、是非読んでみてください。

登録者数

            登録者数
専門看護師            2,479人
認定看護師          20,721人

(2020年6月26 日本看護協会調べ)

専門看護師より認定看護師のほうが、8倍近く登録者数が多いことがわかります。「専門看護師」の方が、レアな存在なんですね!

特定分野

     特定分野
専門看護師

        11種類

がん看護、精神看護、地域看護、老人看護、小児看護、母性看護、慢性疾患看護、急性・重症患者看護、感染症看護、家族支援、在宅看護、遺伝看護、災害看護

認定看護師

    19種類

感染管理、がん放射線療養看護、がん薬物療法看護、緩和ケア、クリティカルケア、呼吸器疾患看護、在宅ケア、手術看護、小児プライマリケア、新生児集中ケア、心不全看護、腎不全看護、生殖看護、摂食嚥下障害看護、糖尿病看護、乳がん看護、認知症看護、脳卒中看護、皮膚・排泄ケア

 

認定看護師の特定分野の方が、内容がより限定的となっているのがわかります。

役割

      役割
専門看護師

実践・相談・調整・倫理調整・教育・研究

認定看護師実践・指導・相談

 

専門看護師は、幅広い分野における教育や研究に携わっていくのに対し、認定看護師は、限られた特定分野での実践を重視しています。

資格を取るのに必要な教育

         教育
専門看護師

看護系大学院修士課程修了者で日本看護系大学協議会が定める専門看護師教育課程基準の所定の単位(総計26単位または38単位)を取得

2年間通学する

認定看護師

認定看護師教育機関にて800時間 ほどの教育と特定行為区分別科目における実習を行う

1年間通学する

 

専門看護師になるには、2年間が必要。専門看護師は、その半分の1年間が必要です。専門看護師の方が、取得するのが大変なのです。

資格を取るのに必要な費用

 

      費用
専門看護師

186万円程度

認定看護師120万円程度

 

2年間の通学が必要な専門看護師のほうが、やはり費用はお高めです。両者共に費用はかかるので、今のうちからスキルアップするための貯金をしておく必要があります。

資格取得後の待遇

      待遇
専門看護師

月額支給「5,000~1 万円未満」

認定看護師月額支給「3,000-5,000 円程度」

 

待遇に関しては、どちらも有資格手当としてプラスアルファされるようです。資格取得まで時間も費用もかかる専門看護師のほうがお高めです。

まとめ

・専門看護師と認定看護師では、特定分野・役割・教育・費用・待遇において違いがある。

・幅広い分野での教育や研究に携わっていきたい方は専門看護師向き。限られた特定分野での実践を重視したい方は、認定看護師向き。

・どちらも高い水準の技術と知識が求められる。それぞれの違いを理解し、認定までの道のりを考えることが大切。

専門看護師も、認定看護師も、「給与を上げたい」という目的での取得はおすすめできません。資格取得の費用と、期待できる手当を比べると、経済的なメリットは大きくないからです。 「特定の分野を極めてみたい」「他者からの評価を高め、自信に繋げたい」といった気持ちが強い方は、是非検討してみましょう!